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  1. 滋賀県議会 2023-01-24
    令和 5年 1月24日公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会-01月24日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-15
    令和 5年 1月24日公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会-01月24日-01号令和 5年 1月24日公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会         公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会 会議要録                                開会 14時59分 1 開催日時      令和5年1月24日(火)                                閉会 16時27分 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    加藤委員長、木沢副委員長             桐田委員本田委員大橋委員目片委員有村委員、             江畑委員九里委員(欠席:松本委員) 4 出席した説明員   門間土木交通部長および関係職員 5 出席した参考人   信楽高原鐵道株式会社 代表取締役社長 正木 仙治郎 氏 6 事務局職員     尾上副主幹、馬崎主査松木主任主事
    7 会議に付した事件  別紙次第書のとおり 8 配付した参考資料  別紙のとおり 9 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  14時59分 1 地域公共交通事業者取組について (1)参考人意見陳述 信楽高原鐵道株式会社 代表取締役社長 正木仙治郎 氏 ◎正木 参考人  本日は、信楽高原鐵道事例につきまして、御説明をする機会を与えていただきましたことを心より御礼を申し上げます。  また、日頃は県として、また、株主として信楽高原鐵道に様々な御支援を賜っております。この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。  おおむね本日提出しております資料に基づいて、説明をさせていただきます。  まず、本日は取組事例についての説明ということでしたので、会社経営理念等は省略をさせていただいておりますが、何と申しましても当社鉄道事業者でありますので、安全運行を第一に行っております。また、32年前には未曾有の事故を起こしてしまった鉄道会社ですので、まず全てにおいてそれを優先させていただいているところです。  また、鉄道事業者であると同時に第三セクターでもありますので、鉄道運行を通じていかに地域貢献をさせていただくかを念頭に置いております。  そうしたことをするためには、やはり健全経営ということが大切でありますので、例え僅かであっても、極力黒字経営ができることを意識し、事業を実施させていただいております。  簡単に鉄道の概要を御説明させていただきますと、資料2ページ目ですが、国鉄信楽線として、ちょうど今から90年前に設立がされております。後に民営化され、今日の信楽高原鐵道になりましたのは、今から36年前の昭和62年であります。  延長距離は、14.7キロメートルであり、近江鉄道が60キロメートルでありますので、沿線距離としますと近江鉄道の4分の1ほどの延長距離です。ただし、近江鉄道の場合ですと、14町をつないでいる鉄道でもありますので、従業員数売上げは、うちの10倍ぐらいあります。  平成25年度に上下分離という形で再スタートを切ったところであり、令和4年で10年が経過しております。  次に、3ページの会社の沿革ですが、今、申しましたように、列車事故が起きたのが平成3年――1991年でありますので、それ以降、約20年間、御遺族様への対応であったり、民事刑事の対応がありまして、そうしたことが全て終わった平成25年の4月から上下分離の新たな方式で再スタートを切らせていただきました。  また、その再スタートに当たっては県からも、債権放棄等をしていただきました。  ただ、平成25年の4月に再スタートを切りましたら、その半年後の台風18号で甚大な被害を受け、杣川に架かっている橋梁が流されてしまうということが起こりました。普通であれば3年ぐらい復旧にかかると言われていましたが、その際も県から非常に多くの御支援をいただいたおかげで、1年で復旧をすることができ、翌年の12月には運行を再開することができました。それ以降は、無事故で運転を続けさせていただいているところであります。  次に、事業内容と書いておりますが、実は、鉄道事業にしろ、附帯事業にしろ、大体どこの地方鉄道でもやっていることはほぼ一緒です。地方鉄道全国で約40社ありますが、横の連絡が非常によく取れております。他でいい取組があれば、自分ところでもそれを導入していくやり方を取っておりますので、大体似たようなことをやっているというのが実情であります。  そういう中で、大手の鉄道事業者のように、不動産業であったり、ホテル業であったり、あるいはビルの賃貸などの附帯事業というのは、なかなか地方鉄道にはできませんので、そうしたことを除いた中で、できることをしております。  この附帯事業の話につきましては、後ほどまた御説明をさせていただきたいと思います。  まず、輸送人員状況、この運行状況でありますが、5ページを御覧ください。平成3年が事故のあった年であり、輸送人員は74万1,000人でありますが、それ以降はずっと減少をしてまいります。  主な減少理由ですが、真ん中に薄緑色のラインがありますが、これが定期輸送というものでして、定期輸送のほとんどは通学が占めております。その中でも高校生減少が大部分を占めてまいります。人口減少高校生減少によって、このように合計の輸送人員も大きく減少をしてきている状況であります。  また、学校再編平成26年に行われ、信楽高校はそれまでは3学科ありましたが、総合学科の1学科になり、生徒数も大きく減少しました。そういった影響で、平成25年から平成30年のライン利用者が大きく減少した状況にあります。  私も平成25年から社長をさせていただいておりますが、高校生減少とか、少子化の話は鉄道にはどうすることもできない話です。その減少はもう認めざるを得ないので、その分を観光利用お客様を増やすことで、とにかくトータルで何とか経営が成り立つようにしていこうと取組を始めました。この平成25年以降、この定期外輸送のところの多くを占める観光で御利用いただく方を増やすため、大手の観光事業者などに働きかけをしております。信楽へ旅行に来られる際に、観光バスの場合は片道でいいので、そのコースの中に組み込んでもらうように、いろいろな所にお願いしに行き、大分、それが進んでまいりました。  そのため、平成25年から令和元年にかけまして、乗客数が10万9,000人ぐらいだったのが、令和元年には15万3,000人と増えました。  特に、令和元年NHKで「スカーレット」の放映がされた年でもあります。これがダブルで効果があり、このように増えてきました。しかし、増えてきたところで、今度はコロナになりましたものですから、激減してきたとの状況であります。  ただし、令和4年度に関して申しますと、ありがたいことに観光利用お客様が大分戻ってまいりました。このままいけば運輸収入に、それ以外の収入を合わせ、令和4年度は黒字転換できるかと思っているところであります。40ある地方鉄道の中では、傷が浅いほうであり、毎年1,000万円を超える赤字を出しましたが、それまでの内部留保でためてきたものがありましたので、何とか乗り切れたとの状況であります。  次の6ページでは、通勤・通学客の割合を示しておりますが、やはり通学が圧倒的な数を占めているとの表であります。  通学生徒数に関しては、今でも大体毎年4%程度の減少が続いておりますので、下げ止まりまではとにかく耐えるしかないとの思いでやっております。  ただ、一方で、観光旅客が増え、それで何とかトータルとして黒字になればと思っているところでもあります。  7ページの表を御覧いただきますと、平成30年から令和元年度ぐらいにかけて、観光客が増えてきましたが、令和元年ピークにこのコロナによって一気に減速したということを、ここではもう少し具体的に書いております。  次の8ページの定期収入旅客収入等ですが、定期収入については、学生数平成10年度がピークでありましたが、平成20年度以降は減少傾向が続いていることから、今申しましたように観光旅客収入を増やすことにシフトをさせていただいている状況であります。  次の9ページは、年度別経常収支であります。平成20年度まではずっと赤字運行してきましたが、平成25年度以降は黒字経営になり、このコロナ禍を除けば、僅かではありますが、黒字経営を維持してきたとの状況であります。  10ページ以降には、増収誘客活動紹介事例を書かせていただいております。よく地方鉄道では、車両へのラッピングをしております。ただ、このラッピングも、結構経費がかかりまして、通常で200万円ぐらいはかかります。この200万円を運賃収入で上げるというのは大変なことなのです。ただ、県の陶芸の森でやっていただいたリサ・ラーソン展は、はっきり申しまして爆発的というぐらいの誘客効果がありまして、お客さんが非常に多かった事例であります。このようなものをやっていただきますと、非常に経営的にも助かり、とてもありがたい話であります。  なお、10ページの④にスカーレットと書いておりますが、スカーレットのときに使いました様々な衣装や道具などを、NHKからお借りをしまして、現在、信楽スカーレット館というものを運営させていただいております。  これにつきましては、年間に1,000万円近く経費はかかり、いろいろ意見もあったのですが、やはりスカーレット広告効果というのはすごいものがありましたので、今まで地域の方や皆さんにお世話になってばかりだったこともあり、これをコロナで終息させてしまったらいけないと考えまして、このスカーレット館会社で運営をさせていただいております。  スカーレット館では、コロナが蔓延する前には一日の来客数が1,000人を超えておりまして、入場制限をしなくてはならないくらい、本当に多くのお客様に御来館いただいておりました。コロナがある程度収束してくれば、また多くのお客様に御来館ではないかと期待しております。  次の11ページのオリジナルグッズですが、特に干支切符については、信楽高原鐵道と言えば干支切符と言われるくらいであり、またお茶土瓶は、非常に全国的にも名の通ったグッズであります。  また、この中の3番に鉄印帳というものがありますが、これには全国地方鉄道が非常に恩恵を受けております。うちでも年間、鉄印帳販売等で300万円ぐらいの利益がありまして、特にそれほど労力が要るわけではありません。これは旅行会社等が母体となっており、全国地方鉄道にとって、非常にありがたい事業であると思っております。  次に、サンタ列車七夕列車など、これらは、利益を上げるというよりも、保育園や幼稚園等お客様にぜひ来ていただきたいという地域貢献意味で実施している事業ですので、採算が云々というものではありませんが、非常に好評な事業であります。  また、昨年はクラウドファウンディング玉桂寺駅を改修いたしました。第一大戸川橋梁という国の重要文化財に指定された史跡も近くにもありますことから、レトロな駅にしようとのことで、クラウドファウンディングを使って実施させていただいたものです。  次に、14ページにありますが、水口の牛飼という地域皆さんが非常にありがたいことに、毎年、田んぼアートをやっていただいております。大分認知が進んできましたので、多くのお客様はこれを御覧になるために乗車いただけるようになっております。  これら結果を踏まえ、15ページになりますが、ではどんな課題を抱えているかということなのですが、あまり外向きに言っていることではありませんけれども、まず、収入面では、今、申しましたように、やはり高校生減少等が大きな影響を与えております。  こういったことから、私もコロナの始まる前に鉄道事業以外に安定的で、しかも地元の皆さんがされていることとバッティングしないようなことで何か副業ができないかと考えていました。信楽は意外にも飲食店が少ないところであり、それなら地元の皆さんとバッティングもしないので、そのような事業に参画できないかと思っていたところでありました。しかしながら、思っている最中にコロナになってしまったものですから、もう一回仕切り直して考えていきたいと思っております。  もう1つの課題は、従業員の確保であります。当社の場合は、JRを退職された方、あるいは以前は、近江鉄道を退職されたOBの方に来ていただいており、主力メンバーであったのですが、JRでの定年が65歳になったものですから、なかなかOBの方に期待をすることができなくなりました。やはり社内で運転手等も養成をしていかなければいけない状況にあり、これがなかなか大変なことで、頭の痛いところです。  また、うちは電車ではなく列車であります。現在、列車を製造しているところが新潟トラシスという新潟県にある鉄道会社1社のみでして、そこはそれなりの規模の事業所で、廃業されるような心配はないのですが、事業所が限られているというのが、悩みの種でもあります。  それから、まだ成果が上がるところまではいっていませんので、この資料には書いていませんが、鉄道沿線景観づくりということに、特に注力をしてきております。平成25年当時は、財政的にも非常に厳しかったものですから、沿線景観づくりというのはほとんどできませんでした。上下分離以降、沿線の雑木や草木、特にナラ枯れや松枯れがあったものをこの10年かけ、ほとんど社員で空いた時間に伐採し、沿線景観づくりをやってまいりました。また、地域皆さんも非常に協力をいただいて、沿線に桜や紅葉の植栽もしていただき、今では、沿線景観づくりということでは大分できたかと思っております。  あとは、例えば嵯峨野鉄道のように紅葉が非常に美しい景観をつくっていこうと思いますと、沿線だけではなくて、やはり100メートル、200メートル離れたようなところに桜や紅葉を植栽することが必要になってまいります。次はそうした個人の山などもお借りしながら、これから5年、10年かけてやっていこうかと考えております。これはそんなに多額の費用がかかるわけではありません。僅か30分の時間でありますが、私はきっと多くの観光客の方が鉄道に乗って春夏秋冬の車窓の景色を楽しんでいただくことが一番いいのではないのかと思っており、これからも力を入れてやっていきたいと考えております。  少し雑駁な説明になりましたが、当初申しましたように安全運行の下で、いかに地域にも貢献しながら運行していくか。その中で、例え僅かであっても黒字経営を死守できるように頑張らせていただきたいとの思いでやっております。どうか今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 (2)質疑、意見等有村國俊 委員  ありがとうございます。  今おっしゃったように、とにかく安全走行、そして地域貢献健全経営して僅かでもこの黒字を見いだして死守したいといったところで、日々御尽力お疲れさまです。  鉄道会社の運営で、イベントやグッズ販売ラッピングなどいろいろなことを地域と連携しながらされていますが、ソフト部分を考えられる社員は何人おられるのでしょうか。  それから、外部のコンサル的なところとの契約でいろいろアイデアを頂いていると思いますが、鉄道事業ハードソフトと考えると、ソフト部分での収入というのは大体どれぐらいの比率になるのでしょうか。 ◎正木 参考人  まず、担当の職員は2人おり、基本的にはその職員が中心になって考えます。それ以外の職員鉄道運行が中心であります。  ただ、そうはいっても特別なアイデアを持っている専門の職員ではありません。当社の場合ですと、駅に庭園を造る取組をしていますが、庭園造りでは国際的に有名な方にお願いをしましたら、応援してもいいということで、何回もお見えをいただいて、現在いろいろなアドバイス等を頂いており、専門の経営コンサル鉄道コンサルお願いしているわけではありません。どうしても長期的に、そういった方にお願いをしないと、私たちだけの発想では難しいと思っております。  庭園造り地域陶器産業とも関係してくるものですから、両方にとっていい効果があると思います。コロナがある程度収束しましたら、またその方にお越しいただいて、庭園造りの指導をしていただきたいと考えております。  また、ハードソフトの割合ですが、売上げの割合はソフト面が1割5分程度です。道のりは大変ですが、これを3割ぐらいまで持っていくことは必要だろうと思っております。近江鉄道などでしたら、本体部分と、それ以外に不動産部門だとか、ホテル部門とかいろいろありますけれども、きっと今後は近江鉄道でも鉄道鉄道でと考えていかれるのでしょうから、鉄道事業の中でのソフト部門というと、そんなに比率が高くないだろうと思います。やっぱり地方鉄道はどこも、ソフト部門をどうやって充実するかが大きな課題だと思っております。 ◆江畑弥八郎 委員  今度、近江鉄道上下分離スタートします。当然財政的な支援はもちろんあるのでしょうけれども、上下分離で財政に一番効果が出た原因は何かを教えていただきたいです。  また、グッズの販売で、信楽学園の生徒さんたちが湯呑を作っていたと記憶しているのですけれども、ほかに記念乗車券や陶器でできているものなどは基本的には福祉作業所などに依頼をされておられるのか、以上2点、教えていただきたいです。 ◎正木 参考人  上下分離して黒字になるのは、設備に関する部門が非常に大きな負担であったことから、ある意味当然のことであります。欧米では上下分離はそんなに珍しいことではなくて、道路と同じように、道路整備とそれを使って利益を得るものを別々に考えております。ただ、鉄道だけはなぜか同じものが整備して使うみたいな形なっており、このように分離をすれば、よほど乗客が少なくなければ、そこそこの経営状況のところまでいくことができます。あとは、どこまで安全度を高めるために設備を改修するかだろうと思います。それから、社員もいつも赤字で、結局、年度末になると赤字部門を補填してもらうみたいな話であったら努力のしがいもないみたいな話になりますが、今はとにかく1円でも黒字は出さなきゃいけないと、社員も前向きに考えてもくれますので、社員やる気に非常に大きな意味があるのではないのかと思っております。  また、当社の場合でも今、御案内ありましたグッズの製作とか、あるいは施設の管理で、例えば清掃に関するようなものなどは、ほとんどが福祉作業所お願いをさせていただいております。基本的にそういったところに無理のない範囲でお願いをさせていただいている状況です。 ◆江畑弥八郎 委員  ありがとうございます。まさに社員の人のやる気というのは、とても重要ですので、これは大変大きな効果であると私も思います。  また、グッズのほうも地域貢献社会貢献をしっかりとされていることで感心いたしました。 ◆本田秀樹 委員  私は近江鉄道沿線に住んでおり、信楽高原鐵道には大変申し訳ないのですけれども、一回も乗ったことがありません。近江鉄道ではよく車両へのラッピングで、いろいろな企業の広告をさていると思いますが、信楽高原鐵道はそういうことを考えておられますか。  また、どれだけの車両があるのかを教えていただきたいと思います。 ◎正木 参考人  ラッピングについては、近江鉄道では、10市町で運行をされておりますので、外部の方への広告効果が大きいのだろうと思います。逆に信楽高原鐵道の場合は、水口の辺りからずっと山地を走っているものですから、なかなか企業の広告効果というのは難しいと思っています。  ですから、うちがラッピングをするときは、なんせ運行距離が15キロしかありませんので、やはり催しに合わせてするというやり方が基本です。また、車両数は4両であります。 ◆九里学 委員  この委員会でも富山地方鉄道越前鉄道などいろいろなところで勉強させていただいて、県内では京阪電車近江鉄道でも勉強させていただきました。それぞれの鉄道では工夫を凝らして運営されておられます。今日の御説明でも、運転手の高齢化なり、あるいは技術者の確保なり、老朽化した車両どうするのかなど、様々な課題がありましたが、県としてのこれからの公共交通在り方をどうしていくかということで、一方で交通ビジョンを議論するのと同時に、交通税といった新税について、具体的な課税方式や規模などをどうやって県民に理解を求めていくのかなどの議論が、今後本格的に進められると思います。  私は、信楽町が甲賀市になったときに安土と同じように全国的なネームバリューをどうするのか思いました。新税の目的を考える中では、観光振興という視点から見たときに、信楽は非常に魅力的な場所だと思っております。  元県職員で部長までされた社長として、この新税交通税在り方をどう思われているのかと、新たな交通ビジョンができていく中で、観光振興という視点で、どう信楽高原鐵道事業運営をされていくのかの御意見を聞かせてもらいたいです。 ◎正木 参考人  少し話が脱線してしまいますが、先ほど説明が漏れておりましたけれども、当社の施設というのは平成25年以降、県からも御支援いただき、一気に安全設備を中心に改修を図ってきましたので、恐らく全国の40社ある地方鉄道の中では、最も整備ができた施設だろうと自負をいたしております。国の近畿運輸局の幹部の方が替わられますと、すぐ視察に来ていただける状況であることを補足させていただきます。  それから、交通税の話ですが、実は私が県におりましたときは新税のことも担当しておりましたので、県のほうから交通税のような御提案をされ、検討の舞台に上げられたというのはすばらしいことと思っております。  観光の視点からというよりは、やはり地域皆さんの足を確保すること、特に年配の方や障害のある方の御利用という意味利便性の向上などの点に着目したほうが、県民の皆さん理解は得やすいのではないのかと思います。観光ということになると、信楽のようにメリットを受けているところはいいのですけれども、それほど観光客が来ないところだと、なかなか御理解を得るのが難しいのではないのかと思います。 ◆九里学 委員  ありがとうございます。観光地である信楽という全国的にネームバリューがある地域運行されていることから、少しお聞きしたかったのです。  税金として考えた場合はおっしゃるとおりで、広く多くの県民さんから理解をもらわないといけません。税金については、前向きに検討したほうがいいとの理解でよろしいのかを少し聞かてください。 ◎正木 参考人  誰もがある程度の年になれば電車やバスを利用し、それがないと生活が成り立ちません。今、高校生の話いたしましたが、全県一区である中で、高校に通おうと思えばやはり鉄道、あるいはコミュニティバスなどが必要です。そんなに毎日毎日親が送り迎えできるわけではありません。そういう意味では負担額にもよりますけれども、理解が得やすいのではないかと考えており、私自身はそうした検討の舞台に上げていただいたのはありがたい話だと思っております。 ◆目片信悟 委員  ありがとうございます。最近、水口へ行くことが多いのですが、その道中に飯道山登山口という看板があります。ここまでどうやって行くのだろうと車から見ていても、近くに駅がありません。パンフレットを見ていますと、登山をしながら下の飯道神社に行って、信楽の町を行くイメージが湧くのですが、そこまでバスで行けるのかどうかは分かりません。先ほど観光の話が出ましたし、要はその地域皆さん鉄道利便性を享受して、維持していただくために、信楽高原鐵道として収入を得ていくのは、やっぱり乗降客が増えていかないと難しいと思います。税金も含めて、手当だけで十分かというと決してそうではないというところで、例えば地域のお店とタイアップして、何かインセンティブ的なものがあったら利用客は増やしていくことを考えていく必要があるかと思います。  また、現在、大津、信楽間のバスがほとんどなくなりました。大津から信楽に行こう思うと草津線に乗って、貴生川駅まで行ってから信楽高原鐵道に乗ります。わざわざ草津線に乗らないといけないのかと感じるところがあって、例えば、バスが頻繁にあることによって利用客を増やすような展開を考えたり、観光を手段として乗降客を増やす手だてを実際に何か考えておられるのかをお聞きしたいです。
     それから、やはり大津と信楽を結ぶ何かがないと、誘客していくのに非常に厳しいのではないかと思っているので、その辺りは信楽高原鐵道と甲賀市と大津市とで何か話をされているのかの状況をお聞かせいただきたいと思います。 ◎正木 参考人  まず、誘客のための手段ですが、信楽の場合は、いろいろな業界の方が年中いろいろなイベントをされておりますので、鉄道で何かをしなくても、十分過ぎるほどの催しがあります。  ですから、それらの利便性をよくすればそれなりに御利用いただけるということがありますので、いかにタイアップをしていくかということを念頭に置いてやっております。  また、大津との関係ですが、バイパスの整備が進んできまして、信楽の南部に朝宮というエリアがあり、以前ですと非常に不便だったのですが、今は逆に道路整備が進んだものですから、20分ほどで大津や石山のほうに行けて、甲賀市の中でも一番便利になってきています。朝晩にはバスがあり、貴生川回りをしなくても大津に行けますが、朝宮の方ですと、一人1台どころから、一人1台プラス軽トラがあるようなエリアですから、バスを増やしても御利用いただける方はなかなか増えないということがあるかと思います。ただ、今、お話しが出ましたように大津との距離が非常に近くなってきましたので、朝宮辺りもそうですし、大同川の道路整備の関係もありますので、私たちも頭を切り替えていかないといけないと、ひしひしと感じているところです。  例えば、美術館へのアクセスを考えましても、今は皆さん石山のほうからバスで来られますので、信楽高原鐵道を利用されるということはまずありません。直通バスもありますし、今度道路改良されますと車でもっと早く来られるようになります。  だから、逆に、そういったお客様鉄道も御利用いただけるような仕組みをつくらないといけないと思っております。 ◆目片信悟 委員  連休になると、国道307号線は信楽周辺も含めてよく混雑することから、車で移動される方たちにどう列車バス公共交通を使って来ていただくかの人の流れをつくっていかないと厳しいと思います。  また、地域の住民の皆さんからすれば渋滞で、思うような移動がままならないというようなこともお感じになられているのかと思います。特にCO2ネットゼロと言っている時代ですから、そのことも踏まえ、ぜひ大津とも連携していただくことをお願いしたいと思います。 ◆桐田真人 委員  先ほど、社長から他の地方鉄道と連携をされていて、先進的な事例はすぐに情報を共有しながら取組をされているとお聞きました。何か具体的に他市町の鉄道でやっておられたことを信楽に持ってきて成功している事例はあるのでしょうか。 ◎正木 参考人  今日、紹介させていただいた事例では、例えば田んぼアートは、もともとは東北の秋田か青森のほうでされていて、非常に好評を博していた事業です。  恐らく私たちがよそのというよりも、私たちの取組をよそでされておられるケースも多いかと思っております。やっぱり私たちは観光地ということでありますことから、観光地ならではの取組もそれなりにあり、また、陶器のまちでもありますので、独特の取組もあります。むしろよそでもこれをまねてやっておられるようなケースがあるのかと思っていまして、特に、うちがこれを取り入れたというのは、私が社長になってからはありません。  皆さんもよく聞かれると思うのですが、例えば列車の中で食事を提供するとか、あるいはビールフェアみたいなものをされておられる鉄道事業者があります。非常にPR効果があると思いますが、物すごい人手が要るものですから、ローカルなところではなかなか難しいです。また、私たちがやりたくてもできない理由は、乗車時間が片道30分しかないものですから、その時間でお弁当を食べてくださいというのはなかなか難しいです。やっぱり2時間ぐらいあるようなところ、せめて1時間ないとそういうことはできないです。 ◆大橋通伸 委員  私は信楽ファンで遠方の友達を連れて10回以上信楽に足を運んでいるのですが、本田委員と一緒でまだ信楽高原鐵道に乗ったことがありません。走っているのを見て楽しんでおります。正木社長が後段でおっしゃった沿線景観づくりに期待しながらお尋ねします。  先週の1月20日のお昼頃にNHKのラジオで山口県の錦川清流線について地元レポーターが「これを経験しないと人生8割損しますよ」と各駅をレポートされており、最初から最後まで聞いていました。正木社長がおっしゃった沿線景観づくりをもっと磨いていかれるといいかと思いました。  錦川清流線では、川沿いをずっと縫うように走っているとのことで、ふだんは止まらない駅があり、月に一遍ぐらいのイベントでホームに降りることができ、また、そのホームは人が立ち寄れないような場所に造ってあるとのことでした。別にまねする必要はないのですけれども、景観の中で、ほかのローカル線にはない信楽高原鐵道の売りみたいなものをみんなで生み出していかれるといいかなと思いました。  パンフレットの「信楽高原鐵道の走る町」のところで、3行目に「沿線は緑深い高原の急勾配を走り」と書いてありますが、これも一つの売りかと思いました。もちろんおっしゃったように四季折々の風情が楽しめるというのも売りかと思います。その辺、車窓からの景色と鉄道をセットで磨き上げようとしていらっしゃるのか、もう少しお聞きしたいと思います。 ◎正木 参考人  まず、貴生川のほうから5分ほど行きますと一気に坂を上がってきますので、車窓のから後方に水口の町並みが全部見渡せるポイントがあり、その下には国道307号線が走っております。一方で杉やヒノキが大分大きくなってしまっており、国道307号線の走行上も危ないと思っておりますことから、例えばそれを伐採させていただければ、一気にいいビュースポットになるのではないのかと思っております。  それから、水口から山間部を通るところは、御案内がありましたような急勾配のところですので、その辺で植栽をすれば、春夏秋冬の景色を楽しんでいただけるのではないかと思います。国道307号線沿いはナラ枯れ、松枯れがそれなりにありますことから、それをきっちり整理していけば、非常にいい景観になるのではないかと思っております。  また、信楽のほうへ入っていきますと、のどかな農村風景が広がってきます。信楽のエリアに入ったところは地域皆さんが植栽をしていただいておりまして、むしろ少し植栽し過ぎではないかなと思うぐらい紅葉や桜なんかもどんどん植えていただけていますので、もう少し時間がたてば、非常にいい景色になってくるのではないかと思っています。  ただ、このような取組は、あまり素人感覚でするのではなく、先ほど説明させていただいたように、有名な庭園プランナーの方が本格的につくった景観ということを売りにしていければと思っております。 ◆大橋通伸 委員  一つお尋ねします。先ほど30分ほどで始発から終点までということで、飲食がなかなかできないとのお話がありました。それが無理なら例えば宿泊とか、飲食とセットにするお得プランのような構想はないのでしょうか。 ◎正木 参考人  これはなかなか難しい話で、新名神高速道路ができてからは名古屋から1時間で来られるものですから、やっぱり遠方から来られる方はみんな車で来られます。なので、鉄道のプランで、ここだけをセットにするというのはなかなか難しいということです。  正直申して新名神高速道路ができて簡単に信楽に来られるようになりましたので、非常にありがたい反面、非常に頭の痛いところです。大阪に行くのも名古屋に行くのも、京都からでしたら、40分ほどですので、大都市から非常に時間がかからなくなってきたということが、よくも悪くも今おっしゃられたようなプランを実現しようと思うと難しくなっているのが現状です。  ただ、バスで来ても、電車で来てもちょうど30分ですから、貴生川でバスを降りて、バスは先に回ってきてもらい、片道だけでも乗っていただくプランをつくっていただく旅行会社は非常に多く、そういうものを少しでも増やしていければと思っております。 ○木沢成人 副委員長  本日はありがとうございました。せっかくの機会なので3点ほどお伺いさせてもらいます。  一つは、私も以前、会派で信楽高校の視察の際に鉄道を利用させていただきました。貴生川から信楽に向いて走る列車では、信楽高校に通われる方がかなり利用されていると思いますが、逆に沿線地域から貴生川駅を経由して、近江鉄道沿線の高校や草津線、東海道線経由でほかの高校に行かれるような方は、家族が貴生川駅までダイレクトで送迎されている方も少なからずいらっしゃるのかと思っています。  沿線全体の高校生の人口が減っているのはそのとおりだと思いますが、通学定期の割引制度を公的に支援した場合は、鉄道事業の回復の可能性があるのかを旧の信楽町内の高校生の世帯や高校生に実際にヒアリングし、分析されたことはありますでしょうか。 ◎正木 参考人  今までそのような分析はしたことはありません。恐らく貴生川駅まで送るということになると、今度は帰ってくる時間のこともありますので、それほど多くなく、最寄りの駅へ送っておられる方が多いのではないのかと思います。やっぱり鉄道を利用される方が非常に多いように思っております。 ○木沢成人 副委員長  シニアの方で、今は軽トラなどの車に乗っておられるけれども、免許返納になり、どうやって町から出るかとのときに、例えばシニア向けの新型の定期券みたいなものを企画して、多少の公的な補助をして、シニア世代の需要を取り込む可能性はありますか。 ◎正木 参考人  甲賀市の場合、コミュニティバスは75歳以上を無料にしており、御利用は非常に多いです。ただ一方で、鉄道は補助していませんので、そのことの御批判は時々受けており、私は両方の立場を持っているのでつらいところです。きっと、そういった補助を入れれば、利用される方は当然増えてくるのだろうと思います。公が負担したらいいではないかとの考え方をするのかは、これからの課題ではないのかと思います。 ○木沢成人 副委員長  次に、観光の点についてお伺いしたいのですけれども、平成27年にリサ・ラーソンのラッピングをされたときに、私も一度乗せていただきました。この実績を見ても、やはりその年の乗降客がかなり増えています。  陶芸の森は開館以来、アーティスト・イン・レジデンスの取組をされており、世界からアーティストを呼んでおります。リサ・ラーソンさんも来られましたし、過去にもスウェーデンの作家さんが数多く来られていたと思います。このリサ・ラーソンさんのマイキー・トレインが本当にこれだけの訴求力があるということなので、例えば、甲賀市は姉妹交流でミシガン州の州内の幾つかの都市や韓国の都市とかと交流されておられます。ちなみに東近江市はスウェーデンの陶器の産地のレトビック市という都市と姉妹交流をさせていただいているのですが、スウェーデンの都市と姉妹交流を結んでいる都市は日本国内でもほとんどありません。もうちょっと大きいレベルのスウェーデン政府と陶器やMaaSとか先進のことをいっぱいされておられる交通政策などをパッケージして、その中でリサ・ラーソンさんのマイキー・トレインなど、この期間だけではなくもう少し常態化されるように、全体をブランディングできれば、もう少し集客が見込めるかと思っているのですけれども、何かそのような構想はあるでしょうか。 ◎正木 参考人  甲賀市は以前から湖南省絡みとの関係の姉妹都市もあれば、韓国のイチョンや中国の張家界市とも交流をしており、結構いろいろなところと交流があります。ただ一方で、今、おっしゃられたように海外の都市であるとか、あるいは国内の窯元でも六古窯との交流がもっと頻繁になれば、これは信楽高原鐵道だけではなくて、地域にとっても非常に大きな効果があるかと思っています。  リサ・ラーソンのときも本当に驚くほど多くの方にお越しいただきましたし、六古窯の何か催しができれば、もっと陶芸ファンも増えるのではないのかと思います。そういうことはうちの鉄道だけで企画するのはとても無理ですから、市や陶器業界に考えていただくという形になります。もともとそういった催しをするときは、当社も当然検討の場に入っておりますので、ぜひそういうことを提案させていただいて、いろいろなプランニングをしていきたいと思います。 ○木沢成人 副委員長  最後にもう一つ、技術面というかハードのことなのですけれども、15ページの抱える課題従業員の確保のところで、技術系の方とか、運転手の確保というのがありますが、先ほどの御説明にあったように、新潟トランシスで大体こういう地方の三セクの標準型のディーゼルカーを造られています。先ほど鉄印帳取組で三セク協会入られているとのことですが、協会は40社ぐらいが加盟しており、そこでの多くが新潟トランシスの気動車を使っておられると思います。今のJRもそうなのですけれども、ディーゼルカーは変速機などの機械部品が多いことから、物すごくメンテナンスが必要ということで、電気式の気動車にどんどん替えているようです。なぜそれがいいかというと、保守のコストが下がるのと、運転手の免許が電車と動力車で分かれているのですが、電車の免許を持っていたら電気式の気動車も運転できるというようなことがあるようです。  そうすると電車は大手も含めて、たくさん免許保有の方がいるので、例えばOBを採用するときでも、その電車の免許を持っている人に来てもらえれば人員を確保できるということになります。このことは御社だけではなくて、ほかの三セクでも同じ課題を抱えておられます。三セク協会として、新潟トランシスに対してより省力化になるような新型車両の開発を、協会を挙げて要望されているといった動きはあるでしょうか。 ◎正木 参考人  私もそういう技術系の会議等に行っているわけではありませんので、詳細は知りませんが、ただ、うちのスタッフと話しておりましても、やっぱりバッテリー式の話も出てきますので、業界の中では一定検討は進んできているのかと思います。ただ、充電の仕組みが課題になっており、早晩検討しなければならないと思いますので、ぜひ業者の方とも意見交換をしたり、特に業者だけではなく、逆に国のほうから働きかけをしてもらうようなこともさせていただければと思っています。 ○加藤誠一 委員長  私から感想ですけれども、先ほど正木社長から副市長との両方の立場でのお答えがございましたが、今日は委員から応援団みたいないろいろな提案あり、信楽高原鐵道を何とかせなあかんという思いの発言が多かったと思います。副市長の立場で聞けるような御回答や、信楽高原鐵道社長という立場ではなかなか答えられないというような質問もあったような気がします。  上下分離になり、もし正木社長が副市長でない方で民間から来られていたとしたら、どうなっていたのだろうかいうことを想像して聞いておりました。現在は、アートや景観信楽高原鐵道でするのか、市がどうしてするのかということをセットで考えられます。甲賀市という一つの市と鉄道なのでこれができますけれども、今後、近江鉄道沿線一体となって、そういうことができるのかどうかが鍵だという感想を持ちました。  今日は、そういう意味上下分離を先進されております信楽高原鐵道取組を聞かせていただいたことは大変有意義なことであり、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。  今回の議題は信楽高原鐡道についてということでありますので、このまま、びわ湖京阪奈(仮称)鉄道建設構想の状況および信楽高原鐡道への県の支援状況につきまして当局より説明お願いしたいと思います。 (3)当局説明  渡辺土木交通部管理監 (4)質疑、意見等本田秀樹 委員  びわこ京阪奈線についてですが、沿革を見ても令和元年から立ち上げされ、私も何回か総会に行ったことがありますけれども、平成16年に構成、構想路線という認知をされてから、今日まで20年間近くたっています。その中でもまずは地域鉄道事業者が一体となって既存鉄道の利用促進に取り組むということで、今日までいろいろなことに取り組みながらきたと思います。この鉄道が米原から京田辺駅まで行くと立派な路線になると思いますけれども、今の状況でこれが本当にできるのか、できないのかいろいろな声も聞きます。どこまで進んでいるのかをお聞きしたいです。 ◎渡辺 土木交通部管理監  御指摘のとおり、現下の鉄道を取り巻く情勢等々も踏まえますと、京田辺までつなぐことの実現については相当厳しいものがあると認識をしております。  そうした中でも、鉄道がしっかりとつながるということにつきましては、沿線の活性化や地域振興であるとか、大阪方面の時間的距離が大幅に短縮されるなどの多くのメリットがあります。  今の段階では、決してこの実現を諦めるのではなく、まずは近江鉄道信楽高原鐵道をしっかりと運行し、維持することで、将来的にまた考えていく段階ではないかと考えております。 ◆本田秀樹 委員  将来的に長く考えていくとのことですけれども、この路線に関しては結構時間がたっていると思います。各沿線の市町のほうからも意見が出ていると思います。少しでも進められるようによろしくお願いします。 ○加藤誠一 委員長  信楽高原鐵道支援の話で、上下分離から今までの10年間はこういう形できました。その先の話は、検討中のようですが、令和5年に入り、継続した形になるのか、新たに計画をつくるのでしょうか。今後の議論という話ですが、見込みはどんなものですか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  信楽高原鐵道の継続的な支援につきましては、我々執行部といたしまして、今後とも県全体の鉄道ネットワークの在り方や広く交通ネットワークの在り方をそれぞれ考えますと、支援を継続していくべきと考えているところです。  ただ、その支援の仕組み、期間、方法等については、今後、県議会のほうと丁寧に議論を重ねながら決定してまいりたいと考えております。 ◆目片信悟 委員  沿革の中で、「まずは地域事業者」、「まずは」ということについて、平成16年に「まずは」と言っており、令和5年になっても「まずは」というあたりの時間軸はどうなっているのでしょうか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  「まずは」というところですけれども、平成16年から「まずは」という状況になっておりまして、それ以降、信楽以南の部分については、具体化していないという状況になっております。 ◆目片信悟 委員  もう20年近く、「まずは」って、これから何十年「まずは」って言い続けるのか、もう20年たったのならある一定のところで、その先の見通しも含めて答えを出すことも必要かと少し感じたので、意見させていただきます。 ○加藤誠一 委員長  正木社長におかれましては、今日は大変お忙しいところありがとうございました。 閉会宣告  16時27分  県政記者傍聴:日経、読売、中日  一般傍聴  :1人...